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2012.4.30 更新
 

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豊かなはずなのに…どうしてこんなにくらしにくいのでしょう?「こんな世の中はおかしい!」と感じているみんなで、どんな社会にしたいのか、なにを選んでいくのか、一緒に考えてみませんか。」

市民による持続可能な社会。ひとりひとりの多様性が尊重される中央市。「質」を豊かにする政治。安全で汚れなき地球をわたしたちの子どもたちの未来のために

 



 

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  サウダーヂ 2011.3.3
 気の遠くなるような自然の営みに多くの人が土と関わり、生活の糧として守り、創ら れ築きあげられてきた景観。私はその風景を守りたいと思います。
  2月23日山梨県が制定した初めての「富士山の日」、特集が山日新聞で組まれまし た。「平成やまなし冨嶽二十七景」と題して、27市町村から望む27枚の富士山の写真が 載っていました。目を引いたのは、昨年オープンしたイオンモールの東側にあたる昭和 町山伏川の桜並木から望む富士の写真でした。この場所は、山梨県出身の富田克也監督 作品「サウダーヂ」に象徴的な場所として登場しています。(2011年11月公開、第33回 ナント三大陸映画祭グランプリ「金の気球賞」を受賞)映画は、かつての経済大国では なく格差、移民問題といった社会状況を抱えている日本を、どこにでもある地方都市を 通してリアルに描いている作品でした。私はその場所で数年、汗と土にまみれて田んぼ や畑仕事を本格的に経験しました。この田畑や隣接する神社から、満開の桜越しに富士 山が良く映え、この季節が、米作りの始まりを教えてくれました。
  もう一枚の印象的な富士山の景観は、中央市のアピタ付近の釜無川土手沿いから望む 富士の写真です。「・・・釜無川の土手沿いは遮るものが少なく、富士山や御坂山系の 眺望を楽しむことができる」と紹介されていました。(そうそうとうなずく。)17年 間、釜無川周辺の川原で観察会を通して身近な自然に関わって来ました。ここから見る 風景が好きであることに加えて、何時でも手軽に行ける手の届く、手取り早い私の原風 景です。川沿いの大きな柳の木や荻の群落は、周囲の山々と調和し懐かしいと言うか、 郷愁を感じさせてくれる心象風景です。たくさんの子どもたちもこの場を背景にして遊 び、育てられてきました。しかし、ここ数年で川原の風景が大きく様変わりしました。 河畔林が切られ、環状道路や大きな商業施設、無線鉄塔など人工的な構造物が増えてい ます。
  サウダーヂはポルトガル語で郷愁、憧景、思慕、切なくも追い求めつつされど叶わぬ ものという意味があります。川原の荒削りな風景や人の営みのにある田んぼの景色、 ここから望む山々の風景は私にとって、心の世界遺産なのです。私のサウダーヂなので す。人それぞれにサウダーヂがあり、心の深奥で温められています。だからこそ、古里 の風土をいつまでも敬愛をもって、風景の中に求めるのかもしれません。私はそれを大 切にしていきたいと思います。

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         なとりよしたか